2016-11-10 | 既刊告知

実録!サークルクラッシュ!!【サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう】

「サークルクラッシュ」ってご存じですか?


・男女の数に偏りがある集団

において

・特定の人物をめぐって複数の恋愛沙汰

が起き、

・結果として集団が崩壊する

という現象です。

この現象を起こす「特定の人物」が「サークルクラッシャー」

今日は、とある編集部に起こったとある出来事をご紹介します。

 

1:男4・女1の編集部+女1

「Sです!一日でも早く戦力になれるよう、頑張ります!!」

うららかな春の日、人事異動でやって来たのは有村架純似のお姉さん。

その名はS。

明るく、気さくで話しかけやすく、キュートな笑顔がトレードマーク、

とハイスペックな彼女によって、華やぎを見せる編集部。

この春の異動がよもやサークラ危機に繋がろうとは

このときはまだ誰も予想していなかったのでした。

 


後輩Kくんがくれたうららかな写真。

 

 

2:誰にでも分け隔てなく接する

「あ、差し入れに甘いもの買ってきました!

冷蔵庫にありますのでみなさんよければどうぞ!」

雑誌畑出身で、美味しいものに詳しいSさん。

長年●●(諸事情につき伏せ字でお送りします)編集長の下にいたからか、

その気配り力は尋常ではありません。

校了中の荒んだ心に、美味しい甘味とSさんの優しさが染み渡ります。

「Sさん…なんて素敵なんだ…」

私は抹茶ババロア(税込:658円)を片手に、

Sさんの圧倒的コミュ力と男性陣の静かかつ異常な盛り上がりに戦慄していたのでした。

 


抹茶ババロアおいしい。

 

 

3:趣味を共有する

編集部員A「僕は映画が好きで…」

S「マジですか!ミシェル・ゴンドリーが好きです!!」

編集部員B「ジャイアンツファンですね」

S「マジですか!坂本選手推しです!!」

編集部員C「鶏肉が主食です」

S「マジですか!いちばん好きな食べ物焼き鳥です!!」

編集部員D「ミステリーが」

S「マジですか!ベスト国名シリーズはフランス白粉です!!」

共通の趣味があると、盛り上がりますよね。

おすすめを受け入れて感想を返してくれたりすると嬉しさは格別です。

編集部員の趣味に臆せずどんどん踏み込んでいくSさん。

趣味トークはどんどんマニアックになっていき、他の人には立ち入れない会話に…。

危険です。

 


角川文庫新装版のエラリーはイケメン。

 

4:誘いは断らない

編集部員A「今話題のデスノートLNWに…」

S「行きましょう!」

編集部員B「巨人阪神戦、ドームのバックネット裏チケットが…」

S「行きましょう!」

編集部員C「東京食肉市場まつりに…」

S「行きましょう!」

編集部員D「横溝賞の…」

S「行きましょう!」※横溝賞授賞式は関係者以外参加できません

趣味を共有すると、「じゃあ今度一緒に…」と誘われます。

至って自然な流れです。

誰にでも分け隔てなく接するSさんは、当然誘われた全員に応えます。

こうしてフラグが立ちます。

 


編集部はジャイアンツファンが多い。

と書こうとしたら他球団ファンの編集部員から猛烈な抗議を受けたので、みんな違ってみんないい。

……野球ファン怖いね!

 

5クラッシュする?

上記の通り、Sさんは、一日でも早く編集部に溶け込むため、

誰にでも親切を心がけ、趣味の話で盛り上がり、ごく普通に過ごしていただけです。

しかしSさんを巡って編集部男性同士の血で血を洗う抗争が巻き起こり(諸事情につき詳細は自粛いたします)、とうとうクラッシュの危機へ。

当事者は分け隔てなく接しているつもりでも、

相手は「自分だけが特別だ」と思ってしまうのですね。

この当人と周囲の認識のズレがサークラの恐ろしいところです。

 

そして編集部はどうなったかというと。

Sさんの一言であっさりと危機は去ったのでした。

「私、結婚してるんですよ。相手は、学生時代のサークルの先輩なんですけど」

(完)

※上記は全てフィクションです。実在の人物/団体/編集部とは何の関係もありません。

 

 

それはさておきスニーカー文庫より

「サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう」

が好評発売中!


秀章
イラスト R_りんご

この作品のタイトル、色々な意味でインパクトがありますが、

最後に悔しいほど周到にタイトルが回収され、せつないです。

もう一回言いますがせつないんです!!!

嘘だと思うでしょ?私も嘘だと思いたい。悔しい。

騙されたと思って、最後まで読んでみてください。

 

あとサークラはとかくクラッシュさせた当事者が悪として見られがちですが、

上記の通り本人に全く悪気がないことが多いのです。

この作品のヒロイン・クリスティーナもそんな娘。

ちゃんと可愛いです。

可愛いからこそサークラなんです。


えろい。かわいい。

 

もちろん、業界を騒然とさせたあまりにリアルなサークルクラッシュの経過は必読だし、ファンタジー設定だからこそ、心臓に突き刺さるほどのリアリティ残念ファンタジーとしての面白さが両立するというまさに神業だし、もう秀章さんすごい偉い最高。みんなホント読んで。

と、担当でもない編集Wが本気でおすすめする怪作にして傑作です。

どうぞご一読下さい。


追)あ、あまりの反響で続刊が決まったらしいです。

2巻はさらに攻めるとか。なにそれこわい。